陣屋EXPO

陣屋EXPO

陣屋グループでは、陣屋コネクト導入施設同士が相互に連携・リソース交換できるたすけあいネットワーク「陣屋EXPO(JINYA EXPO)」プロジェクトを推進しています。

多くの旅館経営における問題点

多くの旅館・ホテル施設では、単独の努力だけでは解決できない食材・備品・人材・集客などの問題が山積しています。昨今の地方旅館の衰退は、地方の人材の流出や地方経済の衰退など深刻な問題につながっていくことが懸念されています。

「食材」の問題

「食材」の問題

購買力が無いと、地元のスーパーから仕入れざるを得ず、品質を上げられない、仕入れ原価が高い、といった問題があります。また、平日は稼働が低いため、 食材ロスが多くなってしまいます。


「人材」の問題

「人材」の問題

宿泊施設には必ず季節的な集客の波があり、繁忙期には手が足りず、 閑散期には経営を圧迫する、といった問題があります。 また、慢性的な人材不足にあり、即戦力をすぐ雇えない、良い人材の確保が難しい、といった共通の問題があります。


「備品」の問題

「備品」の問題

食器・テーブル等の備品が繁忙期に足りなくなったり、逆に繁忙期に合わせて数を揃えておくと閑散期に無駄になったり、という問題があります。 また、アメニティ等の購入は数が纏まらないと高くついてしまう、という問題もあります。


「部屋/集客」の問題

「部屋/集客」の問題

小規模旅館では自社での宣伝が難しいため、エージェント頼みの集客 (旅行代理店・ネット代理店)になってしまいがちですが、手数料が大きな負担となっています。 また、施設単独では、海外からの宿泊客等への「周遊ニーズ」への有効な提案が難しいという問題があります。


JINYA EXPOとは

陣屋グループでは、これらの問題を解決すべく、「陣屋コネクト」のネットワークをクラウド経由で結び、過不足が発生する食材・備品・人材・集客などのリソースを旅館施設同士で交換するネットワークサービス「JINYA EXPO」の開発・構築を推進しています。

「JINYA EXPO」を通じることで、集中購買の仕組を自動化して手間なく調達力を強化したり、繁忙期の異なる旅館間で労働力の融通を図るなど、地方旅館単独では解決できないような課題を旅館同士で連携、交換、助け合いをできる仕組みを構築することで、課題解決の一助となり、地方旅館衰退に歯止めをかけることを目指しています。


JINYA EXPO 実証実験イメージ
※信州別所温泉 緑屋吉右衛門旅館の例

JINYA EXPOは、調達・出品・注文~売上集計の手間を大幅に軽減し、資本関係のない、陣屋コネクトユーザー同士の緩やかな連携を実現します。独立資本の小規模旅館でも手軽に使えるしくみで連携することで、大手チェーン施設に負けない仕組み作りを目指しています。

JINYA EXPOは、経済産業省の支援を受け、日本中の旅館の共通基盤として普及を推進していく計画です。
※経済産業省「新連携事業計画」プロジェクトとして認定済


陣屋EXPO 取引イメージ

陣屋EXPO取引画面イメージ(開発中の画面イメージ)

陣屋EXPOでは、ECサイトのような感覚で、食材・飲料・備品などの商品だけでなく、人材や、陣屋コネクトライセンス、宿泊施設に関わる様々な業者・サービスも同じ画面で注文することができます。また、購入だけでなく、「探しています」というメッセージも発信することができます。

陣屋コネクトをご利用いただいている宿泊施設であれば、無料でご利用いただけます。(取引金額に応じた手数料がかかります)

試行例1)食材・備品の助け合い

信州別所温泉の緑屋吉右衛門様との食材・備品の助け合いの試行例です。

従来は購買力が弱く、生産者から直接仕入れることができなかったため、原価の高いスーパーで購入した食材を利用せざるを得ませんでした。また、料理人が一人しかいないため料理に手間をかけられず、また、多人数を受けられないため部屋が空いているにも関わらず予約をお断りしている、という状況でした。

今回の試行例では、陣屋から料理人を派遣・指導すると同時に、メニューの全面改革をはかり、陣屋の食材・半加工品や食器などの備品を提供して厨房の負担を軽くするなどの工夫を重ね、1人の料理人でも多くの宿泊客に対応できるようになりました。

陣屋と共同で地場の生産者から食材を直接買付したり、だしや刺身などは陣屋と共同で仕入れ・仕込みすることで、効率的に品質UP&コストダウンをはかり地場の素材をふんだんに使った季節の趣溢れるメニューを提供できるようになったことで顧客満足度も大幅にアップし、予約数・売上は前年の約2倍になるなど大幅に増加しました。また、原価率が45%→35%に低下し、利益率もアップしました。

試行例2)人材(労働力)の助け合い

同じく陣屋と緑屋吉右衛門様の人材の助け合い事例です。

従来は、手書き台帳による旧態依然とした予約・顧客管理、売上・原価管理でした。また、従業員同士の情報伝達も口頭か紙でミスやトラブルなども発生していました。

陣屋から経営者やスタッフが定期訪問してシステム導入・教育を行ったり、繁忙期にヘルプで支援するなどの人材交流で、スタッフのスキルと生産性が大幅に向上し、年配の社員でもシステムを使いこなせるようになりました。IT導入で迅速な対応ときめ細かいおもてなしが可能になり、サービス品質が大幅に向上しました。

人材不足が常態化している旅館業界ですが、繁忙期~閑散期の波があるため、このような旅館同士の人材の助け合いは非常に有効ということが施行例から実証されました。

試行例3)集客の助け合い

陣屋と箱根のフレンチの名店、オーベルジュ オー・ミラドー様との集客の助け合い事例です。

双方の顧客をターゲットに、1日目は陣屋泊、2日目はオー・ミラドー泊、その間の送迎はロールスロイスで箱根・秦野周辺の観光案内をする、という贅沢な連泊のプランを提供し、高額プランながら年間数十件の予約が入る人気プランとなりました。

OTAからの集客に頼るのではなく、ひとつの施設の枠を越え、宿泊施設同士が手を携えて地域観光の魅力と組み合わせた魅力ある宿泊プランの事例として、業界や政府関係者からも注目を集めています。

全国に広がる JINYA EXPO 構想

JINYA EXPO構想の試行プロジェクトは、全国のエリアで続々と進行しています。

2017年10月現在、福島、栃木、神奈川、長野、石川、鳥取の6エリアで試行プロジェクトが進行している他、全国の宿泊施設様からお問い合わせをいただいております。

「JINYA EXPO」ネットワークの構築により取引や売上集計などの手間が自動化されるため、より手軽かつスムーズに取引が可能になります。(2018年2月~システム試行稼働予定)

同じエリア内での「たすけあい」の場合、物流コストや人の移動コストもかからずメリットが出やすいため、すべてを陣屋から支援させていただくのではなく、各エリアの核となっていただく施設様と連携を取りながら試行し、エリア展開を進める方針です。また、特定エリアでの「陣屋コネクト」と「JINYA EXPO」の導入・成功事例が増えていくと、自ずとエリア間での「たすけあい」も活性化していくと考えております。

JINYA EXPO による「ビジネスマッチング」の例

JINYA EXPO は、旅館向けのプラットフォームとして、宿泊施設運営に関わる様々なサービス業者様とも連携します。

例えば、陣屋で取引実績のあるデザイン・ホームページ制作業者様がJINYA EXPOに参加することで、他の宿泊施設へもビジネスチャンスが拡がります。

宿泊施設様にとっては、陣屋コネクト導入施設と取引実績がある、信頼できる業者を選べる(直近3ヶ月の取引実績が表示されるしくみを提供予定)だけでなく、ライセンス費用と合わせて月次(買掛)で自動集計・支払できるため、発注・集計手続きを省力化できます。

また、サービス提供業者様にとっては、240以上の陣屋コネクト導入施設への販路拡大が見込めます。コンサルタント、税理士、会計士、Web/デザイン制作、プラン運用支援、施設メンテ、害虫駆除、翻訳、など、宿泊業に関わるあらゆるサービス業者様が参入可能です。